パパ探し

「もうパパ探しするしかないね」と弟が言い出したのは、こういうわけだ。
うちはもともと父親がいなくて、ママがシングルマザーであたしと弟を養って来てたけど、とうとう入院することになってしまった。
あたしは今専門学校行ってて、バイトできる時間もそんなにないし、弟はまだ高校生だし、どうしようって話をしてたんだ。
「パパ探しって、うちはパパもともといないし、ママにもなんか聞きにくいよ。離婚の理由とか聞いてなかったし」
「そうじゃなくって、ねーちゃんが、その体と若さを武器にしてパパ探ししろって言ってるの」
「あんた、実の姉を売り飛ばす気なの? だったらあんたも体売ってもらおうじゃないの。ゲイとかのサイトでねーちゃん見つけてやろうか?」

「俺がやるより、ねーちゃんの方が絶対稼げるって。ねーちゃん、童顔なくせに巨乳だし、ちょっと天然入ってるし、おじさん受けするって」
弟が、私のプロフを作ってくれて、パパ探しの掲示板に書き込みした。
「緊急! お金に困っています。弟もおなかを減らしています。会うだけ1万払える方。エッチはナシで。童顔ですが21です。85・63・82で背は160です」
こんな条件で来るのかなぁと思っていたら、結構来た。弟が全部メッセージを見て、怪しそうなのは削除して、良さそうなものだけ返信した。
心配だから弟に後ろからこっそりついてきてもらうことにした。
来たのは本当に普通のサラリーマン風の男性だった。なんか一緒にサイゼリアで食事した。で、帰りに一万円くれた。
「すごく切羽詰ってたみたいだったから、気になってたんだ。元気そうで安心した」
なんか、優しい人っているんだなって思った。

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